「北野社家引付」延徳二年六月四日条・十一月十五日条・十六日条・十七日条・十九日条・同三年正月二十二日条 (Documents belonging to the Kitano Shrine Collection, Entoku 2, 4th day of the 6th month, 15th, 16th, 17th, 19th day of the 11th month, Entoku 3 22nd day of the 1st month)

（六月）
四日、天氣快晴、（中略）
（能美郡）　　　　（禅慶）

加州長崎保の事、永琳院に就き儈と申し之在り、（下略）

（十一月）
十五日、天氣快晴、（中略）
（貫）（九郎左衛門尉）

加州より助二郎罷り上がり、割符貳个半、是者十ニ貳文柴山方去々年未進分に上がり,

　　　　　（洲崎）（石川郡）　　　　　　　　　　　　　　　　五百　　　　　　　（吉明）
五貫文者慶覚豊田年貢且納める、又長崎保年貢六貫文、相残り分者赤谷違上を引く由助二

郎に申す、長崎保旨出以下上がる也、當年殊に洪水之由注進之在り、（下略）

十六日、天氣殊勝、（中略）
（元高）

鴨居濃州江五貫文、加州神用内盆・香合代として之を遣わす、請取を奏めて（すすめて）

之在り、（下略）

十七日、雨降る、（中略）
（永兼）　　　　　　（保か）

倉本方より笠間［　］指出に上がる也、

　　　　　　（石川郡）
十九日、天氣快晴、（中略）

今日加州者下る也、（中略）笠間保指出下り遣わす也、

（延徳三年正月）
廿二日、雨雪降る、

助二郎加州江下る、（中略)

加州柴山方へ、蔵神用未進と申す、舊冬拾貳貫文運び上がる候の條、其請取之を遣わす、當社領を納めて當墓庄神用の事, 合わせて拾貳貫文にいり、

右、請取所之状の件の如し、

（松梅院）
長享貳年十一月日　　　　　　　　　　　　　　　　禅豫

（尉脱カ）
柴山九郎左衛門殿

慶覚舊冬五貫文豊田神用上之由申して書状之在り、付遣の處、承引せずの條、今日同 じく助二郎を以って彼書状返し遣わしおわぬ、(pp.300-301)

The real value in this document is that it states that Sunozaki Keigaku had reached the level of a kokujin retainer by 1490, hence his inclusion in this komonjō related to payment of tithes from Toyoda no shō. The content of the final sentence implies that Keigaku had tried to convince Zenyo that the no paid funds were for religious services, yet this had been rejected as a reason for non-payment.